看護師という職業は、他の職種に比べて転職する人・回数が多いですよね。
過去のわたしのように、病棟勤務に疲れて病院以外の職場を探しているという方もいるのではないでしょうか?
病院以外の職場の中で、子どもが好きで小児関連の仕事を続けていきたいという方が候補のひとつとして考えるのが、保育園看護師!
そんな保育園看護師ですが、転職のハードルを上げているひとつの原因が実際に働いている人が少なく、情報があまりないこと。
わたしの周りにも、保育園で働いている看護師の友人は残念ながらいません。
保育園看護師に興味はあるけど、情報が少なくて挑戦しづらいよ……
私もそうでした。この記事では、現役保育園看護師のわたしが実際の経験から、どうして保育園看護師を選んだのか、転職してよかったことは何かをご紹介していきます!
この記事を読めば現役保育園看護師が感じた、保育園看護師のメリットを具体的に知ることができますよ♪
どうして保育園看護師を選んだの?
保育園看護師を選ぶ理由は人それぞれですが、わたしの場合は以下の理由から選びました!
わたしが転職をする際に譲れなかったポイント
結婚して生活スタイルが変化したこと、体調を崩してから自分の働ける基準が変わってしまったことが大きかったかな……。
わたしが譲れなかったポイントは以下の3点。
子どもに関わる仕事がしたい
新卒から子ども専門の病院を選び、約6年間小児看護に携わっていた中で、”これから先も子どもに関わる仕事がしたい”という点はずっとぶれませんでした。
小児実習で小児看護にやりがいと魅力を感じて選んだ道。
今までの経験を無駄にしたくないという思いもありましたし、看護師って辛いことが多いけれど、子どもたちのおかげで頑張れると感じることが多く、小児以外は考えていませんでしたね。
今はパートで働きたい
お金のことだけを考えたら正社員がよかったのですが、体調やライフステージを考えると、今の私にとってはパートという働き方がベストなのではないかと考えるようになりました。
以前働いていた病院でもパート勤務は可能でしたが、扶養内勤務はなかなか難しい環境でした。
そして、パートに対してあまり良く思わない方も結構いて(夜勤もこなす正社員の方がほとんどで、パートは少数派だった)、パートをするのであれば転職したいと思っていました。
急変がほとんどない、穏やかな環境で働きたい
元々マイペースな性格で、急性期よりは慢性期向けの性格。
が、ICU系病棟からのスタートだったのでもっとゆったりと働いてみたいと思うようになりました。
やはり向き、不向きがありますよね。。。
結果、保育園看護師を選びました
子どもに関わる仕事ができて、扶養内パート勤務が可能、急変がほとんどない環境で思い付いたのがクリニックと保育園でした。
ただ、クリニックの場合ネックになったのが採血と時給。
ほとんどのクリニックで採血は必須な看護技術。
なかには主に医師が行うところもあるようですが、極まれです。
採血経験がほとんどないわたしには大きな不安要素でした。
また、いい面でもあるのですが、クリニックの時給は平均して1500円程度。
扶養の範囲内で働くとなると日数も時間もかなり抑えなければなりません。
そんな短時間、少ない日数の求人はほとんどなく、見つけるのが難しいなと思いました。
一方保育園は、採血をはじめ医療行為はほとんどなく、看護師であっても時給が1000円前後。
求人も半日程度からと短時間からOKなところが多かったです。
そして、子どもの成長を身近で見守ることができる職場がいいとも思っていたため、最終的に保育園看護師という選択をしました!
保育園看護師へ転職してよかったこと
病院と全然環境が違うけど、転職してよかった?
はい!キャリア優先ではなく、自分らしく働きたいと思っていたわたしにとって、保育園看護師の仕事は合っていたようです。
わたしが保育園看護師に転職してよかったことは以下の通り!
ひとつずつ具体的にお話ししていきますね!
子どもたちに癒されて頑張れる
子どもたちに会えると思うと毎日行くのが苦でないですし、笑顔や日々の成長、かわいい行動に癒されます。
わたしの名前を呼びながら傍に来てくれたり、ちょこちょこちょこっと駆け寄って来て、足元にぎゅーっとされるともう悩みとか吹っ飛んじゃいますね♪
子どもたちの成長を見守れる
稀に看護業務のみの園もありますが、保育園看護師は主に0歳児クラスの保育補助に入ることが多いです。
乳幼児期は成長発達が著しいので、日々できることが増えていきます。
特に0歳児は昨日はまだできなかったのに、今日はできるようになってるということも多いです。
その様子をすぐそばで見守ることができるので、1年経ったころには……
こんなに成長したなんて、感無量!涙出そう(泣)
と、胸がいっぱいになります!
保育や遊びが楽しい
主な育児行為は保育士さんが行いますが、補助として時に育児行為を行ったり、遊びの見守りに入ったりもします。
絵本を読んだり、一緒に積み木で遊んだり、ハイハイで追いかけっこをしてみたり。
子どもたちと触れ合えて、とにかく楽しいです♪
保育士の視点を学べる
看護師の視点と保育士の視点は異なります。なので、保育士さんの視点を身近で感じたり、教えてもらえるのはとっても勉強になります!
ベテランの方は、ハイハイの仕方や座り方、歩き方など子どもの行動を見るとどこの筋肉の鍛えが弱くて、どういう遊びや行動を取り入れたら改善できるのかアセスメントできます。
わたしにはまだまだできないので、とっても勉強になります。
育児の勉強になる
小児が対象の病院勤務もそうですが、保育園もおむつ交換や哺乳、寝かしつけなどの育児行為を行うので、育児の勉強になります。
病院では調乳は栄養科の方が行い、調乳されたものが瓶で上がってきていましたが、わたしが勤めている園では0歳児クラスの調乳室で看護師や保育士が作ります。
また、離乳食についてや成長発達過程であまりやらない方がいいこと、これはたくさんさせたほうがいいなど、いろいろな情報を知ることができます。
健康な子どもたちの成長発達について目で見て学べる
病院は基礎疾患がある子どもたちが対象です。
健康な子どもたちの成長発達は病院ではなかなか学べないことなので、保育園ならではだと思います。
一般的な小児看護を学ぶ機会ができる
病院で勤務していたのは、主にICU系の病棟だったので、子どもが罹りやすい感染症や皮膚疾患、怪我についてはあまり詳しい知識や経験がありませんでした。
国家試験や学校で習ったぐらい。。。
外来や成人も診る総合病院の小児科で勤務していた方は、知識や経験が生かせるかと思います!
私の場合はこれらの知識が不足していたので、もう一度勉強しました。
まだまだ不足しているので日々勉強!
保育園では手足口病や突発性発疹、アレルギー反応による蕁麻疹、RSウイルス感染症による努力呼吸、アタマジラミなど初めて経験することがいろいろありました。
実際に目でみるのと教科書の写真だけの経験とはだいぶ違ってきますよね。
特に皮膚疾患は難しい!
夜勤なし・残業少なめで家庭やプライベートの時間を確保しやすい
看護師の何が大変かって、わたしは以下のことだと思うんですよね。
保育園でこれらのことが全くないかというとそうとは限りませんが、それでも病院勤務と比べると夜勤なし、残業少なめであることから家庭やプライベートの時間を確保しやすいという大きなメリットがあります。
また、これは個人の感じ方にもよりますが、基本的には精神的負担も病院勤務よりかなり減ります。
うん、これはかなりのメリット!
基本的には穏やかな環境で働ける
保育園では急変はほとんどの場合なく、視診や怪我・体調不良児の対応、保育などが主であるため、基本的には穏やかな職場環境ではないかと思います。
とくに小規模保育園の場合は、園児の人数が少ないためかなり穏やかな雰囲気です。
気持ちもカラダも楽になった
保育園勤務では夜勤はないですし、自分の行う看護が命に直結するという場面がほとんどないので気持ちもカラダも楽になりました!
わたしの場合はパート勤務ということも大きい要因ではありますが、正社員だとしても仕事内容や環境的に病院ほどのプレッシャーはなく、心の余裕ができますよ。
まとめ:保育園看護師に転職してよかった!
人によって求めるものや理想は違いますが、わたしにとって保育園という職場は合っていたようです。
保育園看護師についての情報が少なかったため、挑戦するには少し勇気がいりましたが、挑戦してみて良かったなと思います!
保育園は子どもが好きな人にとって、とってもおすすめな職場だと思います♪
詳しい仕事内容については以下の記事にまとめましたので、ぜひ見てみてくださいね!